「カメラはソニー」はだてじゃない
ソニーさんより最新のサイバーショットWX1というのを借りた。無料で借りてるからといってバイアスをかけているつもりはないけど、デザインはシンプル、ケータイよりもやや小ぶりの名刺入れサイズで持ち運びやすく、新開発のセンサーで、感度3200でも少し古めのデジカメの感度400くらいのクオリティで撮影できる上、ハイビジョンムービーまで撮れるという優れもの。一番すごいと思ったのが、半自動で最大256度のパノラマが撮れること。これがすこぶる簡単で、液晶画面に出るスライダーを見ながらあらかじめ指定した方向にカメラをパンさせるだけでいい。横パノラマだけでなく、縦パノラマや、縦パノラマを横に構えて超広角レンズとしても使える。被写体が動いてなければ、1秒間に10コマの高速連写により計数百枚が自動合成されるのでつなぎ目はまったく分からないほど。百聞は一見にしかずというわけで実際撮ったものがこちら。(クリックで大きくなります)
新宿御苑
新宿駅南口
電車の中
新宿NSビルの吹き抜けを縦パノラマで
山手線に乗ったまま撮るとこうなる
御茶ノ水 御茶ノ水
縦パノラマを横に撮ると、
超広角風
ほぼ16:9
ズーム120mm相当。
普通のカメラとしても、なかなか。
ここ5年ほどソニーは絶不調の時期だったが、最近ようやく復活の兆しでは。デジカメにしても「カメラはソニー」と宣言して頑張ってるし、アップルに独占されてしまったポータブル音楽プレイヤーも、今や新規販売のシェアでアップルに迫る勢いと聞く。音楽聴かない僕も、もし買うならiPodよりソニーのを選ぶと思う。
余談だが、液晶テレビは間違いなくソニーのブラビアがいいよ。他のメーカーのテレビにも同じくらい画質いいのもあるけど、デザインや仕上がイマイチだったりと、総合的に見てソニーが一番。個人的な印象になるけど、シャープは画質、視野角、デザインともにやや残念。最近に発売のは改良されて違うかもしれないけど、映像のチューニングが上手くないのか色や輪郭が少し眠い気がするのと、少し斜めに見ると黒が白く浮いて見える場合がある。「世界の亀山ブランド」のイメージは強烈だが、液晶パネルというのは液晶テレビのもっともベーシックな"素材"であって、パネル自体はソニーのように韓国(サムソンとの合弁会社S-LCD)から調達しても問題ないのだろう。本当に大事なのはそのパネルに映す絵を作る”映像エンジン”なので、このエンジンの良いメーカーを選ぶのが正解なのだと思う。国産ヒノキで組んでも必ずしも良い家が建つとは限らない一方、輸入の木材で組んでも間取りや壁の仕上が良ければ良い家になるような例にたとえられるかもしれない。ちなみにソニーはパネルを、今後はS-LCD社以外にもシャープからも買うとかいうニュースを少し前に見た(うろ覚えなんで間違いないだったらごめんなさい)。テレビ自体はライバル同士なのに、パネルでは協力しあうということが頻繁にある複雑な業界らしい。
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